■ 導入
レビー小体型認知症では、
未来への不安 が非常に強く出ることがあります。
● この先どうなるのか
● 自分はどうなってしまうのか
● 家族に迷惑をかけていないか
● 病気が進んだらどうしよう
● 夜が怖い
● 明日が不安
これらは、
本人にとって“見えない未来の影”のように感じられ、
心を大きく揺らします。
しかし、
未来への不安には “希望のケア” と呼べる
家族にしかできない寄り添い方があります。
私は102歳の母の介護で、
この希望のケアが最も効果的であることを実感しました。
今回はそのすべてをまとめます。
■ ① 未来への不安は「脳の誤作動」
まず知ってほしいこと。
未来への不安は、本人の意思ではありません。
レビー小体型認知症では、
脳の予測機能が乱れ、
未来が“危険”に見えてしまいます。
だから、
● 否定しない
● 責めない
● 焦らせない
これが基本です。
■ ② 不安を“言葉にしてもらう”
未来への不安は、
心の中に閉じ込めると大きくなります。
私は母に、
「何が不安なの?」
と優しく聞きました。
すると、
● 夜が怖い
● 一人になるのが不安
● 未来が見えない
など、
母の心の中が少しずつ言葉になりました。
言葉にするだけで、
不安は半分に減ります。
■ ③ “安心の言葉”が未来を照らす
未来への不安には、
安心の言葉が非常に効果的です。
● 「大丈夫だよ」
● 「私はここにいるよ」
● 「あなたは一人じゃないよ」
● 「これからも一緒にいるよ」
これらは、
未来の影をやわらげる
最強の安心ワード です。
■ ④ “今ここ”を伝える
未来への不安は、
“今”が見えなくなることで強くなります。
だから私は、
● 「今は大丈夫だよ」
● 「ここは安心できる場所だよ」
● 「私はそばにいるよ」
と伝えました。
未来よりも、
今の安心 を伝えることが大切です。
■ ⑤ “小さな未来”を一緒に作る
大きな未来は不安になります。
しかし、
“小さな未来”は安心につながります。
● 「このあとお茶を飲もうね」
● 「夕方に少し散歩しようね」
● 「明日はゆっくりしようね」
このような
小さな予定 は、
未来への不安をやわらげます。
■ ⑥ “物語療法”は未来にも効く
未来への不安には、
物語療法が非常に効果的です。
例:
「あなたの未来の道には、
光の隊が立っているよ。」
例:
「心の庭に、
春の光がゆっくり近づいているよ。」
物語は、
未来の不安を“希望”に変える力があります。
■ ⑦ “手の温度”が未来を安心に変える
未来への不安は、
身体の緊張と深く関係しています。
私は母の手を握りながら、
「大丈夫だよ」
と伝えました。
手の温度は、
未来への不安をやわらげる
“身体の安心スイッチ” です。
■ ⑧ “未来の不安”は家族にも出る
未来への不安は、
本人だけでなく家族にも出ます。
● この先どうなるのか
● 介護を続けられるのか
● 自分の体力は持つのか
しかし、
家族が不安を抱えるのは自然なことです。
不安を感じる自分を責めないことが大切です。
■ ⑨ 家族が無理をしない
未来への不安は、
家族の心が疲れているサインです。
だから、
● 休む
● 頼る
● 手放す
● 距離を置く
これらはすべて、
家族の心を守るための大切な行動です。
■ まとめ
未来への不安は、
レビー小体型認知症の特徴です。
しかし、
次の方法で大きくやわらぎます。
- 未来への不安は脳の誤作動
- 言葉にしてもらう
- 安心の言葉
- “今ここ”を伝える
- 小さな未来を作る
- 物語療法
- 手の温度
- 家族も不安を感じていい
- 無理をしない
次回は、
第22回:レビー小体型認知症の“家族の罪悪感”をやわらげる方法(心の再生編)
をお届けします。


コメント