■ 導入
レビー小体型認知症では、
身体のこわばり(筋固縮) がよく見られます。
● 体が固まる
● 歩きにくい
● 手足が動きにくい
● 姿勢が前かがみになる
● 転びやすくなる
● 痛みを訴える
これらは、
家族にとっても本人にとっても
大きな負担になります。
しかし、
身体のこわばりには “家族ができるケア” が存在します。
私は102歳の母の介護で、
このこわばりをやわらげる方法を
何度も試し、効果を確認しました。
今回はそのすべてをまとめます。
■ ① 身体のこわばりは「脳の信号の乱れ」
まず知ってほしいこと。
身体のこわばりは、筋肉の問題ではありません。
レビー小体型認知症では、
脳から筋肉への信号が乱れるため、
筋肉が固まってしまうのです。
だから、
本人の努力ではどうにもできません。
家族も自分を責める必要はありません。
■ ② こわばりは“ゆっくり触れる”とやわらぐ
こわばりが強いとき、
私は母の身体に ゆっくり触れる ようにしました。
● ゆっくり
● 柔らかく
● 温かく
● 包み込むように
これだけで、
筋肉の緊張が少しずつゆるみます。
早く触ると逆効果です。
■ ③ “手の温度”が筋肉をゆるめる
手の温度は、
筋肉の緊張をやわらげる力があります。
● 手を握る
● 肩に手を置く
● 背中に手を当てる
● 足に手を添える
これだけで、
母の呼吸が落ち着き、
こわばりが弱まりました。
■ ④ “呼吸を合わせる”と身体がゆるむ
こわばりが強いとき、
私は母の呼吸に合わせて
ゆっくり深呼吸をしました。
● 母の呼吸に合わせる
● 少しずつペースを落とす
● 深くゆっくり
すると、
母の身体も自然にゆるみます。
これは、
“ミラーニューロン”が働くためです。
■ ⑤ “関節をゆらす”とこわばりが取れる
私は母の関節を
小さくゆらす ようにしました。
● 手首
● 肘
● 肩
● 足首
● 膝
大きく動かす必要はありません。
1〜2ミリで十分です。
ゆらすことで、
筋肉の緊張がゆるみます。
■ ⑥ “姿勢を整える”とこわばりが軽くなる
こわばりが強いとき、
姿勢が前かがみになります。
● 枕を調整
● 背中にクッション
● 足の位置を整える
これだけで、
筋肉の負担が減り、
こわばりが軽くなります。
■ ⑦ “安心の言葉”が身体をゆるめる
身体のこわばりは、
不安が強いと悪化します。
だから、
安心の言葉が非常に効果的です。
● 「大丈夫だよ」
● 「私はここにいるよ」
● 「あなたは一人じゃないよ」
これらを言うと、
母の身体は明らかにゆるみました。
■ ⑧ “物語療法”も身体に効く
身体のこわばりは、
心の緊張とも深く関係しています。
だから、
物語療法も効果があります。
例:
「あなたの心の庭に、
春の光が差し込んでいるよ。」
例:
「光の隊が、
あなたの身体を守ってくれているよ。」
心がゆるむと、
身体もゆるみます。
■ ⑨ 家族が無理をしない
こわばりが強い日は、
家族も疲れます。
だから、
無理に長時間向き合わなくていい。
● 5分だけ
● 3分だけ
● 1分だけ
短い時間でも、
安心は十分伝わります。
■ まとめ
身体のこわばりは、
レビー小体型認知症の特徴です。
しかし、
次の方法で大きくやわらぎます。
- こわばりは脳の信号の乱れ
- ゆっくり触れる
- 手の温度が効く
- 呼吸を合わせる
- 関節を小さくゆらす
- 姿勢を整える
- 安心の言葉
- 物語療法
- 家族も無理をしない
次回は、
第13回:レビー小体型認知症の“歩行の不安定さ”への対処法
をお届けします。


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