第12回:レビー小体型認知症の“身体のこわばり”をやわらげる方法

介護の実践ノウハウ

■ 導入
レビー小体型認知症では、
身体のこわばり(筋固縮) がよく見られます。

● 体が固まる
● 歩きにくい
● 手足が動きにくい
● 姿勢が前かがみになる
● 転びやすくなる
● 痛みを訴える

これらは、
家族にとっても本人にとっても
大きな負担になります。

しかし、
身体のこわばりには “家族ができるケア” が存在します。

私は102歳の母の介護で、
このこわばりをやわらげる方法を
何度も試し、効果を確認しました。

今回はそのすべてをまとめます。


■ ① 身体のこわばりは「脳の信号の乱れ」

まず知ってほしいこと。

身体のこわばりは、筋肉の問題ではありません。

レビー小体型認知症では、
脳から筋肉への信号が乱れるため、
筋肉が固まってしまうのです。

だから、
本人の努力ではどうにもできません。

家族も自分を責める必要はありません。


■ ② こわばりは“ゆっくり触れる”とやわらぐ

こわばりが強いとき、
私は母の身体に ゆっくり触れる ようにしました。

● ゆっくり
● 柔らかく
● 温かく
● 包み込むように

これだけで、
筋肉の緊張が少しずつゆるみます。

早く触ると逆効果です。


■ ③ “手の温度”が筋肉をゆるめる

手の温度は、
筋肉の緊張をやわらげる力があります。

● 手を握る
● 肩に手を置く
● 背中に手を当てる
● 足に手を添える

これだけで、
母の呼吸が落ち着き、
こわばりが弱まりました。


■ ④ “呼吸を合わせる”と身体がゆるむ

こわばりが強いとき、
私は母の呼吸に合わせて
ゆっくり深呼吸をしました。

● 母の呼吸に合わせる
● 少しずつペースを落とす
● 深くゆっくり

すると、
母の身体も自然にゆるみます。

これは、
“ミラーニューロン”が働くためです。


■ ⑤ “関節をゆらす”とこわばりが取れる

私は母の関節を
小さくゆらす ようにしました。

● 手首
● 肘
● 肩
● 足首
● 膝

大きく動かす必要はありません。

1〜2ミリで十分です。

ゆらすことで、
筋肉の緊張がゆるみます。


■ ⑥ “姿勢を整える”とこわばりが軽くなる

こわばりが強いとき、
姿勢が前かがみになります。

● 枕を調整
● 背中にクッション
● 足の位置を整える

これだけで、
筋肉の負担が減り、
こわばりが軽くなります。


■ ⑦ “安心の言葉”が身体をゆるめる

身体のこわばりは、
不安が強いと悪化します。

だから、
安心の言葉が非常に効果的です。

● 「大丈夫だよ」
● 「私はここにいるよ」
● 「あなたは一人じゃないよ」

これらを言うと、
母の身体は明らかにゆるみました。


■ ⑧ “物語療法”も身体に効く

身体のこわばりは、
心の緊張とも深く関係しています。

だから、
物語療法も効果があります。

例:
「あなたの心の庭に、
 春の光が差し込んでいるよ。」

例:
「光の隊が、
 あなたの身体を守ってくれているよ。」

心がゆるむと、
身体もゆるみます。


■ ⑨ 家族が無理をしない

こわばりが強い日は、
家族も疲れます。

だから、
無理に長時間向き合わなくていい。

● 5分だけ
● 3分だけ
● 1分だけ

短い時間でも、
安心は十分伝わります。


■ まとめ

身体のこわばりは、
レビー小体型認知症の特徴です。

しかし、
次の方法で大きくやわらぎます。

  1. こわばりは脳の信号の乱れ
  2. ゆっくり触れる
  3. 手の温度が効く
  4. 呼吸を合わせる
  5. 関節を小さくゆらす
  6. 姿勢を整える
  7. 安心の言葉
  8. 物語療法
  9. 家族も無理をしない

次回は、
第13回:レビー小体型認知症の“歩行の不安定さ”への対処法
をお届けします。

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