■ 導入
レビー小体型認知症では、
感情の波が激しくなる という特徴があります。
● 急に泣く
● 急に怒る
● 急に不安になる
● 急に黙り込む
● 急に笑う
これらは、
家族を最も困らせ、
どう対応していいかわからなくなる症状です。
しかし、
感情の波には “波をやわらげるコツ” があります。
私は102歳の母の介護で、
この波を読み、
やわらげる方法を身につけました。
今回はそのすべてをまとめます。
■ ① 感情の波は「脳の誤作動」であり、本人の意思ではない
まず最初に知ってほしいこと。
感情の波は、本人の性格ではありません。
● 怒りっぽくなった
● 泣きやすくなった
● 不安が強くなった
これらはすべて、
レビー小体型認知症による
“脳の誤作動” です。
だから、
本人を責めない。
自分を責めない。
ここが出発点です。
■ ② 感情の波は「予兆」で読める
私は母の様子を観察する中で、
感情の波には“予兆”があることに気づきました。
● 予兆1:目の動き
・焦点が合わない
・目が泳ぐ
・まばたきが増える
● 予兆2:呼吸
・浅くなる
・早くなる
・ため息が増える
● 予兆3:姿勢
・前かがみ
・肩が上がる
・手が落ち着かない
● 予兆4:声
・弱くなる
・震える
・言葉が途切れる
これらが出たら、
感情の波が来るサイン です。
■ ③ 波が来たら「受け止める」
感情の波が来たとき、
最も大切なのは 受け止めること です。
● 「怖かったね」
● 「びっくりしたね」
● 「大丈夫だよ」
この3つだけで、
母の感情は大きく落ち着きました。
■ ④ 感情の波には“短い言葉”が効く
感情が高ぶっているとき、
長い説明は逆効果です。
● 「大丈夫だよ」
● 「私はここにいるよ」
● 「あなたは一人じゃないよ」
この3つは、
感情の波をやわらげる
最強の安心ワード です。
■ ⑤ 感情の波には“手の温度”が効く
母の感情が乱れたとき、
私は必ず手を握りました。
● 手の温度
● 手の重さ
● 手の存在感
これらが、
脳に「安全だ」と伝わります。
手を握るだけで、
母の呼吸は落ち着きました。
■ ⑥ 感情の波には“物語療法”が効く
感情が乱れているとき、
物語療法は非常に効果があります。
例:
母「怖い…」
私「大丈夫だよ。
あなたの心の庭には、
春の光が差し込んでいるよ。」
例:
母「誰かがいる…」
私「それは光の隊だよ。
あなたを守りに来たんだよ。」
物語は、
感情の波をやわらげる
“心の薬” です。
■ ⑦ 感情の波には“距離”も必要
感情の波が強い日は、
家族も疲れます。
だから、
無理に長時間向き合わなくていい。
● 5分だけ
● 3分だけ
● 1分だけ
短い時間でも、
安心は十分伝わります。
■ ⑧ 感情の波は「悪いこと」ではない
感情の波は、
脳が必死に世界を理解しようとしている証拠です。
● 泣く
● 怒る
● 不安になる
これらは、
脳が“助けを求めているサイン” です。
家族が寄り添うことで、
その波は必ずやわらぎます。
■ まとめ
感情の波は、
レビー小体型認知症の特徴です。
しかし、
次の方法で大きくやわらぎます。
- 感情の波は脳の誤作動
- 予兆で読める
- 受け止める
- 短い言葉が効く
- 手の温度が効く
- 物語療法が効く
- 家族も距離を取っていい
- 感情の波は悪いことではない
次回は、
第12回:レビー小体型認知症の“身体のこわばり”をやわらげる方法
をお届けします。


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