第32回:レビー小体型認知症の“家族の心を守る昼のケア”(日中編)

介護の実践ノウハウ

■ 導入
レビー小体型認知症では、
昼に不安や疲れが強くなる ことがあります。

● 朝の疲れが出る
● 身体がこわばる
● 幻視が出やすい
● 集中できない
● 眠気が強い
● 気分が落ち込みやすい
● 家族も疲れが出る

昼は、
“心と身体の谷”が訪れやすい時間帯です。

しかし、
昼には “日中の安定ケア” と呼べる
家族にしかできない寄り添い方があります。

私は102歳の母の介護で、
昼のケアが一日の安定を大きく左右することを実感しました。

今回はそのすべてをまとめます。


■ ① 昼は「心と身体の疲れが出る時間」

レビーでは、
昼になると脳のエネルギーが一度落ち込みます。

● 朝の緊張が抜ける
● 身体が重くなる
● 不安が強くなる

これは本人の意思ではなく、
脳の特性 です。

だから、
昼は“ゆるめる時間”として扱うことが大切です。


■ ② 昼の“休息”は一日の安定をつくる

私は母の昼の時間に、
必ず 10〜15分の休息 を入れました。

● 横になる
● 目を閉じる
● 深呼吸をする
● 静かな音を流す

この短い休息が、
午後の安定を大きく支えます。


■ ③ 昼の“声かけ”は明るく・穏やかに

昼は、
朝よりも明るい声が効果的です。

● 「ゆっくりしようね」
● 「大丈夫だよ」
● 「一緒にいようね」

声の明るさは、
心の明るさにつながります。


■ ④ 昼の“外の空気”は心のリセット

昼は、
外の空気が最も効果的に働く時間です。

● 玄関の外に出る
● ベランダに出る
● 少し散歩する

外の空気は、
心のリセットボタンです。


■ ⑤ 昼の“物語療法”は気分を上げる

昼は、
物語療法が気分の回復に役立ちます。

例:
「あなたの心の庭に、
 昼の光が優しく降りているよ。」

例:
「光の隊が、
 午後のあなたを見守っているよ。」

物語は、
昼の不安をやわらげる“心の栄養”です。


■ ⑥ 昼の“こわばり”にはゆっくり動作

昼は身体がこわばりやすいので、
動作をゆっくりにします。

● ゆっくり座る
● ゆっくり立つ
● ゆっくり歩く

急がせると不安が強くなります。


■ ⑦ 昼の“食事後のケア”が重要

食後は、
不安や眠気が強くなる時間です。

● すぐに動かない
● 10分だけ休む
● 水分を取る

食後のケアは、
午後の安定をつくります。


■ ⑧ 昼は“家族の疲れ”も出る時間

昼は家族も疲れが出ます。

だから、
● コーヒーを飲む
● 深呼吸をする
● 目を閉じる
● 5分だけ座る

家族の休息は、
そのまま本人の安心につながります。


■ ⑨ 昼の不安は“朝の疲れ”と関係する

昼に不安が強い日は、
朝に無理をしていることがあります。

昼の不安は、
“身体のサイン” として受け止めると
対応がしやすくなります。


■ ⑩ 昼のケアは“積み重ね”で安定する

昼のケアは、
一度で劇的に変わるものではありません。

● 今日の休息
● 今日の声
● 今日の外の空気

これらが積み重なって、
昼の不安は少しずつ減っていきます。


■ まとめ

昼のケアは、
レビー小体型認知症の介護で
一日の安定を支える重要なテーマです。

しかし、
次の方法で昼は必ず整います。

  1. 昼は心と身体の疲れが出る
  2. 10〜15分の休息
  3. 明るく穏やかな声
  4. 外の空気
  5. 物語療法
  6. ゆっくり動作
  7. 食後のケア
  8. 家族の休息
  9. 昼の不安は身体のサイン
  10. 積み重ねで安定する

次回は、
第33回:レビー小体型認知症の“家族の心を守る夕方のケア”(夕暮れ編)
をお届けします。

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