■ 導入
これまで光のケアの理論と方法をお伝えしてきましたが、
「実際にどんなふうに使うのか?」
という声を多くいただきます。
そこで今回は、
102歳の母の“ある1日”を光のケアで整えた実例 を紹介します。
朝・昼・夕方・夜の4つの時間帯で、
どのように光のケアを使い、
どんな変化があったのかをまとめました。
🟦【朝:立ち上がりが重い時間帯】
● 状況
・表情が固い
・体が重く、座るまでに時間がかかる
・不安が強い
● 行った光のケア
・カーテンを少しだけ開け、光をゆっくり入れる
・「おはよう、ゆっくりでいいよ」と小さな声
・背中にそっと手を添えて支える
・呼吸に合わせてゆっくり起こす
● 結果
・表情がやわらぐ
・座るまでの時間が短くなる
・朝の不安が半分以下に
🟦【昼:疲れと混線が出やすい時間帯】
● 状況
・集中が続かない
・食事が進まない
・そわそわし始める
● 行った光のケア
・光を少しやわらげる(カーテンを半分閉める)
・「大丈夫だよ、ゆっくりでいいよ」と声のトーンを落とす
・動作を分ける(食べる→飲む→休む)
・1分の深呼吸休憩
● 結果
・食事がゆっくり進む
・そわそわが落ち着く
・午後の不安が軽くなる
🟦【夕方:日暮れ症候群が出やすい時間帯】
● 状況
・影が怖く見える
・人の気配を感じる
・落ち着かない
● 行った光のケア
・部屋の光を少し強める
・影ができないように照明の角度を調整
・「ここにいるよ」とゆっくり声をかける
・温かい飲み物を渡す
● 結果
・表情がやわらぐ
・歩き回りが減る
・夕方の不安が静かに落ち着く
🟦【夜:不安と混乱が強くなる時間帯】
● 状況
・眠れない
・影が動いて見える
・体がこわばる
● 行った光のケア
・間接照明で影を減らす
・手をそっと握る
・「大丈夫、ここにいるよ」と小さな声
・呼吸に合わせて背中に手を添える
● 結果
・こわばりがゆるむ
・呼吸が深くなる
・眠りにつくまでの時間が短くなる
まとめ
光のケアは、
1日の流れに合わせて使うことで最大の効果を発揮します。
- 朝:光をゆっくり入れる
- 昼:光をやわらげ、休息を入れる
- 夕方:光を強め、影をなくす
- 夜:影を減らし、声と触れ方で安心を作る
次回は、
第122回:光のケア“家族の心編”—— 介護者の心を守る光のセルフケア
をお届けします。


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