第35回:レビー小体型認知症の“家族の心を守る触れ方”(タッチケア編)

介護の実践ノウハウ

■ 導入
レビー小体型認知症の介護では、
触れ方が心の安定を大きく左右します。

● 不安が強いとき
● 幻視が出たとき
● 朝のこわばり
● 夜の混乱
● 夕方の不安
● 気持ちが沈んだとき

言葉よりも、
手の温度 が心に届く瞬間があります。

私は102歳の母を支える中で、
触れ方が母の安心にも、
私自身の心の安定にもつながることを実感しました。

今回はその“タッチケア”をまとめます。


■ ① 触れ方は「心の言葉」

レビーでは、
言葉が届きにくい瞬間があります。

しかし、
触れ方は直接心に届きます。

● 手を握る
● 肩に触れる
● 背中をさする

触れ方は、
“心の言葉” です。


■ ② “ゆっくり触れる”が基本

レビーのタッチケアは、
次の3つが基本です。

● ゆっくり
● やわらかく
● 一定のリズムで

急な触れ方は不安を強めます。


■ ③ “手を握る”は最強の安心

私は母の手をよく握りました。

● 手のひらを包む
● 指を軽く添える
● 温度を伝える

手を握るだけで、
呼吸が落ち着き、
表情がやわらぎました。

手の温度は、
“安心のスイッチ” です。


■ ④ “背中をさする”と不安がやわらぐ

背中は、
安心を感じやすい場所です。

● ゆっくり
● 大きく
● 一定のリズムで

背中をさすると、
不安がすっと抜けていきます。


■ ⑤ “肩に触れる”と気持ちが落ち着く

肩は、
緊張がたまりやすい場所です。

● そっと触れる
● 軽く押す
● ゆっくり離す

肩に触れるだけで、
気持ちが落ち着きます。


■ ⑥ “物語療法 × タッチケア”は最強

触れながら物語を語ると、
安心が深まります。

例:
「あなたの心の庭に、
 静かな光が降りているよ。」

例:
「光の隊が、
 あなたを包んでいるよ。」

触れ方と物語は、
心の緊張をほどく最強の組み合わせです。


■ ⑦ “こわばり”にはゆっくり触れる

レビーでは、
身体がこわばりやすいです。

● 朝
● 夕方
● 不安が強いとき

こわばりには、
ゆっくり触れることが効果的です。


■ ⑧ “触れられるのが苦手な日”もある

レビーでは、
触れられるのが苦手な日もあります。

● 手を引く
● 身体を避ける
● 表情が固くなる

そのときは、
無理に触れず、
そばにいるだけで十分です。


■ ⑨ 家族の“手の疲れ”にも気づく

タッチケアは、
家族の心も消耗します。

だから、
● 手を温める
● 深呼吸する
● 5分休む

家族の手を守ることが、
本人の安心にもつながります。


■ ⑩ タッチケアは“積み重ね”で深まる

タッチケアは、
一度で劇的に変わるものではありません。

● 今日の手
● 今日の背中
● 今日の肩

これらが積み重なって、
触れ方は深く優しくなっていきます。


■ まとめ

触れ方は、
レビー小体型認知症の介護で
家族の心を守る最も優しい技術です。

しかし、
次の方法で触れ方は必ず優しくなります。

  1. 触れ方は心の言葉
  2. ゆっくり・やわらかく
  3. 手を握る
  4. 背中をさする
  5. 肩に触れる
  6. 物語療法 × タッチケア
  7. こわばりにはゆっくり
  8. 苦手な日は無理しない
  9. 家族の手を守る
  10. 積み重ねで深まる

次回は、
第36回:レビー小体型認知症の“家族の心を守る食事ケア”(食べる安心編)
をお届けします。

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