■ 導入
レビー小体型認知症の介護では、
触れ方が心の安定を大きく左右します。
● 不安が強いとき
● 幻視が出たとき
● 朝のこわばり
● 夜の混乱
● 夕方の不安
● 気持ちが沈んだとき
言葉よりも、
手の温度 が心に届く瞬間があります。
私は102歳の母を支える中で、
触れ方が母の安心にも、
私自身の心の安定にもつながることを実感しました。
今回はその“タッチケア”をまとめます。
■ ① 触れ方は「心の言葉」
レビーでは、
言葉が届きにくい瞬間があります。
しかし、
触れ方は直接心に届きます。
● 手を握る
● 肩に触れる
● 背中をさする
触れ方は、
“心の言葉” です。
■ ② “ゆっくり触れる”が基本
レビーのタッチケアは、
次の3つが基本です。
● ゆっくり
● やわらかく
● 一定のリズムで
急な触れ方は不安を強めます。
■ ③ “手を握る”は最強の安心
私は母の手をよく握りました。
● 手のひらを包む
● 指を軽く添える
● 温度を伝える
手を握るだけで、
呼吸が落ち着き、
表情がやわらぎました。
手の温度は、
“安心のスイッチ” です。
■ ④ “背中をさする”と不安がやわらぐ
背中は、
安心を感じやすい場所です。
● ゆっくり
● 大きく
● 一定のリズムで
背中をさすると、
不安がすっと抜けていきます。
■ ⑤ “肩に触れる”と気持ちが落ち着く
肩は、
緊張がたまりやすい場所です。
● そっと触れる
● 軽く押す
● ゆっくり離す
肩に触れるだけで、
気持ちが落ち着きます。
■ ⑥ “物語療法 × タッチケア”は最強
触れながら物語を語ると、
安心が深まります。
例:
「あなたの心の庭に、
静かな光が降りているよ。」
例:
「光の隊が、
あなたを包んでいるよ。」
触れ方と物語は、
心の緊張をほどく最強の組み合わせです。
■ ⑦ “こわばり”にはゆっくり触れる
レビーでは、
身体がこわばりやすいです。
● 朝
● 夕方
● 不安が強いとき
こわばりには、
ゆっくり触れることが効果的です。
■ ⑧ “触れられるのが苦手な日”もある
レビーでは、
触れられるのが苦手な日もあります。
● 手を引く
● 身体を避ける
● 表情が固くなる
そのときは、
無理に触れず、
そばにいるだけで十分です。
■ ⑨ 家族の“手の疲れ”にも気づく
タッチケアは、
家族の心も消耗します。
だから、
● 手を温める
● 深呼吸する
● 5分休む
家族の手を守ることが、
本人の安心にもつながります。
■ ⑩ タッチケアは“積み重ね”で深まる
タッチケアは、
一度で劇的に変わるものではありません。
● 今日の手
● 今日の背中
● 今日の肩
これらが積み重なって、
触れ方は深く優しくなっていきます。
■ まとめ
触れ方は、
レビー小体型認知症の介護で
家族の心を守る最も優しい技術です。
しかし、
次の方法で触れ方は必ず優しくなります。
- 触れ方は心の言葉
- ゆっくり・やわらかく
- 手を握る
- 背中をさする
- 肩に触れる
- 物語療法 × タッチケア
- こわばりにはゆっくり
- 苦手な日は無理しない
- 家族の手を守る
- 積み重ねで深まる
次回は、
第36回:レビー小体型認知症の“家族の心を守る食事ケア”(食べる安心編)
をお届けします。


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